【YouTubeの裏側】プロの本気 チャンネル開設記念に工場で本気のオリジナルの銀の盾作ってみました。

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試行錯誤の初投稿

今回の動画は初投稿ということで、加工者や社長はもちろん、YouTube担当のスタッフも手探りで緊張しながらの製作となりました。
撮影の裏側では、画像(紙媒体)からの検査・計測であったり、そのデータを3DにしてCAD化したり、これまで通常業務では経験しなかった工程にとても頭を悩まされました。

検査課での裏側

検査課での「デジタルマイクロスコープ」による計測では、動画上カットされていますが、特に多くの議論がありました。
今回のような製作過程は、普段データや素材が決まっていることが多い製作の依頼と違い、使用する機械や計測方法、出力形式など全ての過程で工夫を要し、最初は不可能に感じるところも多かったです。

しかし、始めてみるといつも触れ合っているものづくりとは違った発見や楽しさがあり、少しずつできることが増えていく感覚は、技術力の向上とともに改めて「ものづくり」に挑戦していると実感できるような初心を思い出させてくれるものでした。
実際に検査をした者も最初こそ困った様子でしたが、取り組んでいるうちにその目は真剣になり、終盤は笑顔が見られるほどでした。

気づかされた点

MINAテクノロジーは、
設計開発 → 部品調達 → 加工・生産 → 品質検査 → 組立 → 出荷検査 → 出荷
までの、すべての工程を1つの窓口で一貫して完結できる「一気通貫(ワンストップ)サービス」が強みだと自負しておりましたが、今回の動画を通して部門ごとの連携がより密になり、新たに気づかされることもとても多かったです。

また、「CAD / CAM(GO2cam)」および「立体マシニングセンタ」ではMINAテクノロジーの文字を掘るのに苦戦を強いられました。
通常業務では、治具や軸などの依頼が多いため、刃の選択やCADの軌跡で多くの工夫が必要となり、切削条件を確認しながらCADで算出された加工時間以上の時間をかけての加工となりました。

動画外での出来事

動画に収めることはできませんでしたが、マシニングでの加工後には、再生ボタンの三角形の周りを製造部の部長が自ら紙ヤスリでコツコツと磨くことで、カッターマーク(切削工具で工作物の表面を削った際にできる引っかき傷のような跡)が見えなくなり、鏡面のようなピカピカとした仕上がりを実現できたという裏話もありました。

これによって本物の銀の盾により近づいたので、ぜひ動画本編で加工直後の状態と完成品を見比べてみてください。このような気づかれないかもしれない細部へのこだわりや工夫も見どころのひとつかもしれません。

ミナテクチャンネルが目指すもの

「ものづくりの楽しさを幅広い世代に知ってもらいたい。」
というコンセプトで始まったこのYouTube事業ですが、いざ始めてみると普段ものづくりと触れ合い続けている我々の方がものづくりの楽しさに気づかされるような場面が多く、改めてこの面白さ楽しさを動画を通してみなさんにお伝えしたいと強く思えるような初投稿になったと思っています。

そんな中意外にも全体を通して大変だったのが感覚のすり合わせでした。
動画冒頭で話に出た「チャンネル登録者数10万人」を目標に、今後は本物の銀の盾がもらえるようにという想いを込めたこの動画ですが、MINAテクノロジーで働く我々社員はほとんどが普段YouTubeやSNSを見ないで過ごしていたため、企画に対する認識知識のすり合わせも多く発生し、銀の盾の存在も知らない状況からのスタートとなりました。

まだまだ始まったばかりのYouTube事業ですが、これからものづくりの楽しさを幅広い世代に知ってもらえるような企画・加工・動画づくりを手探りの状態ではありますが全力で頑張っていこうと思います。
日本のものづくりは世界に誇れるものだと皆さんに感じていただけるように、「チャンネル登録者数10万人」と「本物の銀の盾」を目標として掲げ発信してまいりますので、これから応援のほどよろしくお願い申し上げます。

動画内で使用された設備

デジタルマイクロスコープ

3D CAD(SOLIDWORKS)

CAD / CAM(GO2cam)

立体マシニングセンタ

【プロの本気】チャンネル開設記念に工場で本気のオリジナル銀の盾作ってみました。

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